跪いて、永遠に愛を誓う。

跪いて、永遠に愛を誓う。 (ラヴァーズ文庫)跪いて、永遠に愛を誓う。 (ラヴァーズ文庫)
奈良 千春

竹書房 2006-07-22
売り上げランキング : 22115
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



内容(「BOOK」データベースより)
日常はつまらないことばかりで、何もかもが億劫だ…。橘グループの御曹司、雄太はその恵まれた環境に甘え、毎日を好き放題に遊び回っていた。
そんな雄太を連れ戻しに来るのが父の秘書、古家孝彰。雄太は、冷たくいつも取り澄ましているこの男が大嫌いだった。
2人は従兄弟だが、孝彰が同性愛者だと知った時から、雄太は孝彰を避けるようになった。
同じような、家が金持ちの連中と粗悪な遊びを行い、ついに最悪な事件を起こしてしまう…。追い詰められた雄太を救えるのは結局孝彰だけだった。
だが孝彰は事件を隠蔽する代わりに雄太にとって最も屈辱的な要求をしてくる…。衝突する激情と異常なまでの執着心。愛と下剋上の物語。

満足度 ★★★★★

読もう読もうと思いつつ、半年も積んでた自分に「バカバカ!…」って言いたいくらい(笑)
某ネオロマンスが忙しくて、感想も積んでたのですが、
ばーどさんの記事を拝見して思い出したので、萌えが冷めない内にぶつけてみようと思います。

夜光さんっていうと、ミステリ風味でぐいぐい読ませる作品がほとんど、
たまにほんわかした作品ってイメージです。
これは、もろミステリ風味の方ですね。
だけど、今回は割と展開が分かっちゃって、ミステリ部分のオチは読めてしまったので、
そこはちょっと残念かもしれない。十分面白いのですが。

むしろ、この作品は、二人の愛と下克上です!!

夜光さんは、ちょっと歪んだ執着愛を書くのが上手いな。
ネタバレしてしまうと面白さ半減以上なので、詳細を書けないのが残念。

下克上攻・孝彰(社長の秘書)が受・雄太(御曹司)に執着してるだけではなくて、
雄太も孝彰に執着してるんですね。本人が気が付かないだけで。
キーポイントは二人が子供の頃から一緒にいたことでしょうか。

お互いに歪んだ執着と愛を持ってるのに、素直になれず気が付かずに平行線だったんですね。
しかも、不器用に傷つけあいながら。
お互いに、気づかれずにジュエラシーしてる不毛さにもう、萌える!!
心理描写がねちっこくなりすぎない程度に繊細に書かれてるので、
感情の流れが無理なく伝わって来て、重くて深い。

攻の孝彰は確かに「激情」を持ってるのだけれど、
「激しい炎」というよりは、暗い炎をぐつぐつと燃やし続けてるって印象。
クールで有能な顔の下にこの陰湿な情熱と欲望を燃やし続けてる、彼に萌えずにはいられません!!
それでいて、精神的に弱いっていうか受には弱いなんてギャップの数々に
乙女心を揺さぶられっぱなしですよ。

ご本人も後書きで書いてる通りに、表紙の割にはたいしたことしてません。
SMプレイに期待するとちょっと物足りないかもしれません。
でも、かぶれしすぎてるので、自分の「たいしたこと」の基準に自身が持てない(笑)

鬼畜で無理矢理行為を強いるんだけど、
受が握られてる弱みが大きすぎて、あまり抵抗せずに陥落するから
抵抗と葛藤はあまり楽しめないかも。
でも、根底にはお互いの歪んだ愛があって、受も本当は求めてるから
それでいいと思います。


下克上攻・孝彰の鬼畜プレイ時のセリフの数々がツボをつきまくって、
ラインマーカーをひきたいくらいでした(笑)

「あなたを好きになったことは俺の人生の汚点です」
ここまで言われちゃうどうしようもない受って!!(笑)
もう、この一言だけで元は取った!
しかも、終始「犬」扱いなんですよ!
「駄犬」
「あなたは俺の犬」
「主人以外の人間になつくなんてお前は出来の悪い犬だな」
「犬にはしつけが必要」「口でいっても覚えない、体で覚える犬」

や ば い !! たまらない!!
犬発言だけで、ご飯3杯はいけそう。

この攻の言葉遊び?だけで、大満足です。
BLの鬼畜攻のセリフって一つ間違えば、ただのギャグになってしまうけど、
夜光さんは、そのさじ加減が絶妙に上手い。

首輪までしちゃってるし。
「こんなことされて感じるなんて変態だな」って攻が受によく言いますが、
「そんなプレイを思いついて、そんな道具を用意してるお前の方が変態だろう」と
よくつっこみたくなるんだけど、まさにそんな感じ(笑)

でも、そんな変態っぷりに萌えるんですけどね。

さて、最後に
攻が受の体を征服して変えるだけでなくて、
人柄までちゃんと育てなおして、どうしようもない子を更正させたのに感動。
「顔以外に良い所なし」とまで受に言いながらも、ちゃんと愛してるんですね。
読後感が良い。

体を溶かして変えるだけでなく、心も溶かして、お互いを良い方向に
変えていくBLを読むのが好きなんですよ。

恋愛だけじゃなくて、生活して生きてるキャラのが魅力的かな。
お互いに影響しあって成長して高めあうって、男性同士の対等さがあっていいですね。
テーマ: ボーイズラブ -  ジャンル: アニメ・コミック
by sumi  at 00:28 |  BL小説 夜光花 |  comment (4)  |  trackback (1)  |  page top ↑
プロフィール

sumi

Author:sumi
BL小説、漫画、ドラマCD、ゲームに同人、全部大好きな腐女子です。
アラブと花嫁がこよなく好きで収集してます。
他の萌え属性は、ベタなお約束、学園、程よいショタ、初恋、電波などなど。

好きな作家
■漫画家
佐倉ハイジ、高永ひなこ、三島和彦、中村春菊などCIEL系?
ホームラン拳、大和名瀬、門地かおり、CJMichalski、鹿乃しうこ、新田祐克
■小説
高月まつり、砂原糖子、雪代鞠絵、月上ひなこ、柊平ハルモ、夜光花、バーバラ片桐

(以上、敬称略)などなど。

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
ブログ村
にほんブログ村 漫画ブログへ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
ブログ内検索
RSSフィード
By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる