Tue
04/29
2008
斜向かいのヘブン 砂原糖子
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ストーリー
「俺、吸血鬼だから」無口で無愛想な上司・羽村の口から、とんでもないことを聞かされた久条。
勿論本気になどするはずもない。久条はムキになって羽村の思い込みを正そうとするが、彼は頑なだった。
だが共に過ごす時間が増えるにつれ、実は人と話すのが好きだったり、食玩集めが趣味だったりといった意外にかわいい素顔を知り、久条は羽村に惹かれ始める…。
ほんのり不思議テイスト、年下攻リーマンラブ。
オススメ度 ★★★★☆
砂原作品を気に入ってるので、ちょこちょこと集めてます。
意外に?著作が多いし、昔出た新書とか、ずっと見つからないものも結構あるんだよね。
とりあえず、これでディアプラ文庫作品は割と揃ったかも。
割と作風の幅が広い、砂原さんだけどこれはほのぼの不思議系です。
「純情アイランド」にちょっとだけ近いかも。
あくまでも日常生活の中にある不思議を描くのが上手い!
「吸血鬼」ものBLだけど耽美とは程遠いです(笑)
そして、リーマンものBLによくある、仕事のできるかっこいい男たちのオフィスラブでもない。
BLに出てくるリーマンのお仕事は華やかなものが多いけど、
主人公たちは消火器の営業をやってて実に地味だし、会社の人々も普通にいそうで
リアリティがあるんですよ。
他の作品でも、砂原さんの書くお仕事は現実的ですらっと読めて、程よくリアルです。
吸血鬼という点を除けば、実に地味な年下攻めオフィスラブ、
そこに吸血鬼という不思議要素を盛り込んだバランスとセンスが絶妙です。
リアルとファンタジーの境目が曖昧で共存してる「不思議さ」が居心地良く感じました。
しかも、その「吸血鬼」について二転三転するから、最後まで飽きさせない。
羽村(受)の「吸血鬼」についての結末を書くと面白さは半減なので、
もちろん書きません。
読後、思わず「上手い!!」って言っちゃいましたよ。
吸血鬼と地味リーマンの組み合わせが良いのはもちろんですが、
25歳年下攻×30歳恋愛経験なし上司の恋愛過程はじれったくも可愛くて
萌えました。
三十路上司がウブで可愛すぎる!!ツンデレ!?
やっぱり、恋に落ちるのにギャップは重要な要素なのでしょう。
ただ、一つ難をつけるとすれば、
羽村と九條で視点がころころ変わるのが、ちょっと読みづらくて、
えっどっち?って迷ってしまってすらっと読めないことが何回かありました。
他の砂原作品では視点のぐらつきを感じたことがないんだけどなー。




















